Kiss
2022.06.01
漫画「パーフェクトワールド」で知る特別養子縁組制度
『特別養子縁組制度』とはさまざまな事情で生みの親と暮らすことができない子どもを家庭に迎え入れ、法的な親子関係を結び、自分の子どもとして育てる制度。この制度について、不妊治療当事者の精神的負担や特別養子縁組を決意するまでの心情の変化、子どもを授かってからの育児や真実告知まで、特別養子縁組を真正面から取り上げているマンガ『パーフェクトワールド』(2014年5月号〜2021年3月号まで『Kiss』にて連載)と厚生労働省のタイアップが実現しました。あらためて本制度に焦点を当て、作品を通じて若い人達へ制度の認知と訴求を図りました。
【実施概要】
WEB、新聞広告、ポスターやパンフレットなど
多岐にわたるメディア展開を実施
作者の有賀リエ先生に本キャンペーンのためカラーイラストを描きおろしていただき、朝日新聞のカラー全面広告、朝日新聞デジタル「telling,」/その他SNS、厚生労働省のパンフレットや啓蒙ポスターなど、さまざまな媒体に活用しています。なお、朝日新聞デジタル「telling,」では、オリジナルマンガや作家の有賀リエ先生のインタビューも掲載。より多角的に認知拡大に貢献しています。
●キャンペーン期間:2021年12月~2022年12月。
※朝日新聞デジタル「telling,」ではマンガを再編して掲載
朝日新聞デジタル「telling,」╱有賀先生のインタビュー掲載
不妊治療を経て特別養子縁組を選択し、子どもを迎えるまでの葛藤や経緯。作者である有賀リエさんに、その制作背景や、特別養子縁組制度を描くにあたって込めた思いについてお伺いしました。
(以下、インタビューより抜粋)
――特別養子縁組制度を一つのテーマとして描かれた中で、漫画家の立場から課題に感じられたことやこれから期待したいことは何ですか。
特別養子縁組が、社会の当たり前の選択肢の一つになれば、と思います。
例えば、「うちの子、特別養子縁組で迎え入れたんだ」と友人に言ったら、「そうなんだ、よかったね」とごく普通に会話が生まれるような。珍しいことではない社会になってほしいなと思っています。子どもたちにとっても、家庭に入って育つ機会が増えることは大切なことですし、妊娠したけれど子どもを育てられない方が、育てられる方に託そうと手放すこともまた、大きな愛だと思うんです。制度の理解が広まることが、子どもの幸せにもつながるのではないかと感じています。
■朝日新聞デジタル「telling,」
https://telling.asahi.com/telling/extra/tokubetsuyoshiengumi/perfectworld/
Ⓒ有賀リエ╱講談社
『パーフェクトワールド』 作・有賀リエ
インテリアデザイナーとして働く主人公の川奈つぐみと、事故により身体障害者となった鮎川樹との関係を描いたラブストーリー。単行本全12巻。障害・不妊治療・特別養子縁組などの側面を物語中で正面から描き切り、最終回のハッピーエンドでは多くの感動を呼びました。実写映画化・ドラマ化など多数のメディア展開も果たし、20代~女性層を中心に高い人気・認知度を持つ作品です。作品としての評価も非常に高く、2019年に講談社漫画賞を受賞。
【反響・エピソード】
作品を通じて、多くの人が
特別養子縁組制度を知るきっかけに!
名シーンで構成されたダイジェスト版ながら、連載時からのファンをはじめ、この広告特集で初めて作品に触れた多くの人が感動。作品の素晴らしさとともに、一般的にあまり知られていない特別養子縁組制度を認知する機会となりました。
講談社メディアカンファレンス2022 メディアアワード ファイナリスト
【媒体】Kiss Ⓒ有賀リエ╱講談社 【広告主】厚生労働省